イベントID 4771(Kerberos事前認証に失敗)の原因と対処
イベントID 4771 は、キー配布センター(KDC)がKerberosのTGTを発行できなかったときに記録されます。公式資料では、ドメインコントローラーにスマートカード認証用の証明書がない、ユーザーのパスワードが期限切れ、間違ったパスワードが入力された、といった場合に起きるとされています。ドメインコントローラーだけで記録されます。
どこで確認するか
ドメインコントローラーのイベントビューアー →「Windows ログ」→「セキュリティ」で、イベントID 4771 を絞り込みます。
見る項目
- Account Information の Account Name:認証に失敗したアカウント
- Network Information の Client Address:要求の送信元
- Failure Code:失敗の理由のコード
対処の流れ
- Account Name が、実在するユーザーか確認する。
- 実在するユーザーなら、パスワードの期限切れや、古いパスワードを保存した端末・アプリがないか確認する。
- Client Address が心当たりのない端末で、失敗が続く場合は、不正な試行の可能性がある。送信元を確認する。
PowerShell で絞り込む
直近1日の、このイベントを取り出すコマンドの例です。Get-WinEvent の -FilterHashtable を使います。
Get-WinEvent -FilterHashtable @{ LogName = 'Security'; Id = 4771; StartTime = (Get-Date).AddDays(-1) } |
Select-Object TimeCreated, Id, Messageセキュリティログの読み取りには、管理者権限が必要な場合があります。期間は、AddDays(-1) の数字で変えられます。複数台のログは、各コンピューターで実行するか、ログ収集の仕組みで集めます。
よくある質問
4625 や 4776 とはどう違いますか?
4625 は、サインインを受けた側のコンピューターでの失敗、4771 は、Kerberosの事前認証で、ドメインコントローラーが記録する失敗です。同じサインインの失敗を、別の面から見ています。
あわせて読みたい
- 4768ドメインコントローラーがKerberosのTGTを発行するたびに記録される。失敗時は Result Code が 0x0 以外。
- 4625アカウントのログオンに失敗した記録。失敗の理由は「状態」「サブ状態」のコードで分かる。
- 4740ユーザーアカウントがロックされた記録。「呼び出し元コンピューター名」でロックの原因元を探す。
出典・参考
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確認日: 2026-10-28 掲載内容について